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道南勤医協だより 456号

トピックス

改憲を許さず、コロナ対策の強化を

 函館市をはじめ、道南各市町村で「福祉灯油」の実施が決まりましたが、申請の手続きについては、高齢者にとってわかりにくいこともあり、友の会にも相談が寄せられています。

改憲に意欲を示す岸田首相
 急ぐべきは、いのちを守るためのコロナ対策

 岸田首相は就任直後から憲法改正に意欲を示し、新年の年頭所感でも、「改憲は本年の重大なテーマ」と述べ、通常国会中の早い段階から衆議院憲法審査会での改憲論議を加速させようとしています。
 しかし、国の在り方の根幹である憲法を急いで改正すべきという国民の声は決して多くはありません。昨年の憲法記念日にNHKが行った世論調査でも、「改正する必要がある」と答えたのはわずか3割程度です。昨年の総選挙で最も重視する政策のなかで、「憲法改正」と回答した有権者はわずか3%にすぎません。国民は、憲法改正を求めてはいません。
 いま何よりも政治に求められることは、改憲論議や軍拡などではなく、いのちを守るためのコロナ対策に、全力をあげることです。

9条改憲は国防軍創設戦争できる国づくりへ

 いま起きている憲法改正の動きの焦点は、9条改憲のための国会発議であり、また、最大のねらいは国防軍をもつことです。
 5年前に自民党が決めた改憲案には憲法9条を改正して「国防軍」をもつことがはっきり明記されていました。憲法9条への国民の支持が高く、ハードルが高いので、「自衛隊違憲論」に決着をつけると言って、「自衛隊明記」による9条改悪をねらっているのです。
 もしも、「自衛隊」が憲法に明記されれば、その憲法に明記された「自衛隊」の範囲内で国民が国家権力に対して「戦力の保有とその行使の権限を与えた」ことになります。そうなれば、例えば日本と軍事的に対抗する国が核兵器を保有している事実があった場合には、核兵器の保有や核武装も検討されるでしょう。

「憲法改悪を許さない全国署名」にご協力ください

 新型コロナのオミクロン株感染が急速に拡大するなか、通常国会が開かれています。岸田内閣はこの危機のなかでも、コロナ対策予算は予備費の5兆円にとどめ、病床の削減、高齢者の医療費負担を2倍化し、中小業者の事業支援や生活困窮者への給付は計上しないなど、国民のいのちとくらしを守ろうとしていません。
 その一方で、敵基地攻撃能力を持つ武器保有などのために、軍事費は過去最高額の5兆4000億円、補正予算とあわせて6兆円を超える予算を計上しています。憲法を大きく逸脱する大軍拡は許されません。
 岸田政権による憲法改悪を許さず、軍事国家への道ではなく、憲法9条にもとづく平和外交、核兵器禁止条約に参加して、世界の平和と安全に貢献する日本を実現しましょう。
 今回、同封した「憲法改悪を許さない全国署名」にご協力ください。

 

健康あらかると

糖尿病ってどんな病気?~糖尿病の基本中の基本~

稜北クリニック 看護師 崎野 真由美

稜北クリニック 看護師 崎野 真由美



糖尿病ってどんな病気?

 膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンの不足のためにおこる病気です。インスリンの量が少ない、出ない、もしくは十分に出ていても細胞内に取り込まれにくくなり、血液中のブドウ糖が増えたままの状態(高血糖)になります。高血糖が続くと口喝・多飲・多尿・疲れやすい・感染しやすい等の症状が出てきます。また、様々な合併症を引き起こします。

治療は基本的に食事療法・運動療法・薬物療法の組み合わせ

●食事療法

 糖尿病の食事療法では食べてはいけない食品はありません。1日に必要なエネルギー量を栄養バランスよく食べることが必要です。また、塩分の取りすぎにも注意です。
 血糖値を上げにくくする食べ方のコツは、
 (1) 食物繊維やタンパク質類から先にゆっくりよく噛んで
 (2) 1日3食をなるべく一定の時間で
 (3) 1回の食事量は偏りなくバランスよく食べる
 健康長寿食の秘訣と一緒です。

●運動療法

 運動は血糖値を下げインスリンの働きを高め血管の老化を防ぐなどの効果があります。自分に合った運動(運動中、苦痛がなくおしゃべりができ少し汗がでる程度が理想)を週に3~5回のペースで継続しましょう。忙しい方は、テレビを見ながら腹筋等の「ながら運動」から始めることをお勧めします。体調が悪かったり天候が良くないときは無理をせず運動を中止しましょう。

●薬物療法

 食事療法と運動療法で血糖コントロールが不十分な場合、薬物療法を行います。薬の量は「食事療法が守られていること」を前提に決められていますので、食事療法がおろそかになるとどんなに良い薬でも期待通りの効果を発揮せず血糖値が不安定になります。食事療法、運動療法を守ったうえで薬物療法を行いましょう。
 糖尿病が軽いうちは症状がないことが多く、自分が糖尿病であることがわからないまま長期間放置されることがあります。また、症状がなくても見えないところで合併症が進行し、気づいた時には生活に支障をきたすことが多いです。特定健診など利用して定期的に検査することで早期発見につながり、血糖値を正常化できれば合併症を予防できることがわかっていますので、適切な治療のため定期受診、定期検査は大切です。

(出典:(県民だより奈良〈奈良養生訓〉2011.12月号)及び(日本イーライリリー㈱2020.05「糖尿病ってどんな病気」))

 

料理教室 お料理レシピ

(96)シェパーズパイ(ひき肉とマッシュポテトのグラタン)

1人分 268kcal
今回は栄養科・管理栄養士の奥寺知未さんが紹介する英国の伝統料理「シェパーズパイ」です。

シェパーズパイ(ひき肉とマッシュポテトのグラタン)
材料 4人分
<A>
 
 合挽肉
200g
 玉ねぎ
1/2個
 カットトマト缶
1/2缶
 小麦粉
大さじ1
 砂糖
大さじ1
 ケチャップ
大さじ1
 ウスターソース
 (中濃ソース)
大さじ1
 
 コンソメ
小さじ2
 にんにくチューブ
2cm
 塩こしょう
少々
 
 
じゃがいも
3個(360g)
牛乳・水
各大さじ3~4
ピザ用チーズ
大さじ3
小さじ1/2
こしょう
少々
卵黄
1個
  1. (1) 玉ねぎをみじん切りにする。
  2. (2) 耐熱容器に<A>の材料を入れ混ぜ、ふわっとラップし、レンジで11分チンする。塩こしょうで味を調える。
  3. (3) じゃがいも3個は洗って水気がついたまま1個ずつラップに包みレンジで6分、裏返して2分チンする。
  4. (4) ラップごと冷水に浸け粗熱がとれたら皮をむいて潰し、牛乳・水・ピザ用チーズ・塩・こしょうを入れ混ぜる。
  5. (5) (4) を (2) の上にのせ、平らに伸ばし、卵黄を塗りフォークで筋をつけ表面に焼き色がつくまでトースターで焼く。

道南勤医協だより

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