タクシー運転手のAさん(50代男性)から、「コロナの影響で給料が減って病院に行けません。糖尿病で他院に通院していましたが、稜北病院で無料低額診療をやっていることを知ったので受診したい」との相談がありました。
1カ月収入が13万円程度ありましたが、コロナの影響で収入は1カ月5万円程度に減ってしまいました。Aさんは一人暮らしで、市営住宅に住み、貯蓄もありません。
現在、稜北病院で無料低額診療を利用して療養しています。
新型コロナウイルスによる感染拡大は、経済活動や国民生活に深刻な影響を及ぼし、医療をはじめとした社会保障・社会福祉体制の脆弱さを鮮明にして、国民のいのちと健康が脅かされる事態が広がりました。
このコロナ禍で明らかになったことは、感染症対策を中心的に担う公立・公的病院の役割の重要性、および感染症病床や集中治療室の大幅な不足、医師・看護師・介護職員の人員不足、保健所・保健師の不足などです。これらの諸問題の背景として、90年代後半から続いてきた医療・介護・福祉などの社会保障費ならびに公衆衛生施策の削減・抑制策があります。
75歳以上の医療費窓口負担、介護保険料等の社会保険料負担、年金や生活保護基準の引き下げなど、国民の負担もますます重くなるばかりです。
コロナ禍における教訓は、医療・介護・福祉をはじめとした社会保障拡充の重要性です。国民のいのちと健康、暮らしを守り、新たなウイルス感染症や大規模災害などの事態に備えることが喫緊の課題となっています。
逆進性の高い消費税を減税するなどの対策と同時に、社会保障に関わる財源の確保が重要です。社会保障の再分配機能を高め、大企業・富裕層への応能負担を求めるなど、コロナ対策ならびにコロナ後の社会を見越した政策が必要ではないでしょうか。
私たちが所属する全日本民医連は、結成以来「無差別・平等」の医療と福祉の実現を追求しています。今こそ、一人ひとりの個人としての尊重、ジェンダー平等、基本的人権にもとづく社会保障の実現を政府に強く求めます。今後、コロナ禍のもとで行われる総選挙にあたり、「いのちが最優先される社会への転換」を求めていきましょう。
函館稜北病院 放射線技師 川村 寿弘
骨粗しょう症とは、骨の密度が減少して骨が空洞化する事で骨折しやすくなる病気です。わが国には約1300万人の患者がいると推定され、高齢化に伴い増加傾向にあります。
骨粗しょう症は痛みが無いため自覚症状はほとんどありません。また、骨がもろくなるのは老化のためと考えられ、予防や治療を行われず放置される事が多いです。そのため気付いた時には病状がかなり進行していたという事が少なくありません。問題となるのは、軽い転倒やくしゃみ、重い物を持ち上げたなどのわずかな衝撃でも骨折しやすくなる事です。特に多いのは背骨の骨折です。
背骨の骨折のほとんどは椎体が押し潰される圧迫骨折です。圧迫骨折すると椎体がいびつな形に変形し、変形した椎体を軸に前傾姿勢となり、どんどん背中が丸くなっていきます。これを脊椎変形と言います。脊椎変形となり長い年月を経ると、その影響で大動脈が曲がりくねってしまいます。血管は臓器に栄養を送るパイプです。大動脈他の血管の幹となる血管で、それが曲がりくねると他の血管にも影響を与えます。結果、様々な臓器に悪影響を与える事になります。
そうならないためにも骨粗しょう症に気をつけましょう。当院では骨粗しょう症予防のため骨密度測定検査をお勧めしております。
1人分 320kcal
今回は函館市内にお住いの友の会員、鈴木由紀恵さんが紹介する手軽に作れるカボチャを使用したサラダをご紹介します。