新型コロナウイルス感染防止対策の切り札として期待されているワクチン接種が道南勤医協の各院所でもはじまりました。
稜北病院では、協力医療機関になっている高齢者施設への集団接種をはじめています。また、訪問診療を利用している患者さんへのワクチン接種もはじまりました。
稜北クリニックでは、5月31日午後からワクチン接種がはじまりました。予約制で1日あたり60名の枠からはじめ、72名へ枠を増やし、水曜日は90名、土曜日は180名の特別枠を設け対応しています。予約開始当初、電話が殺到し電話がつながりにくい状況がありましたが今は大丈夫です。
予約いただいた患者さんの数が多いため、予約日のお知らせのご連絡が遅れていて、一部ご迷惑をおかけしています。申し訳ありませんが、連絡をお待ちの方はもう少々お待ちください。
ご不明な点は、稜北クリニック又は稜北病院にお問い合わせください。
江差診療所では①介護施設へ出向き高齢者と医療介護従事者に②診療所内での歯科医院をはじめ町内の医療介護従事者に③江差町保健センターで行っている集団接種に大城所長と看護師がコロナワクチン接種を行っています。町民に向けての接種には、町が送迎車を出しています。
八雲ユーラップ医院では、奥山所長が看護師とともに町内の介護施設に出向きワクチン接種を行っています。町民に向けての接種は、八雲町民センターで集団接種を行っていて、奥山所長はじめ八雲ユーラップ医院職員もワクチン接種を担っています。
友の会では、ワクチン接種の予約ができずに困っている人がいないか、取り組みをはじめています。きずな健康友の会では、接種している医療機関が書かれた用紙を会員に配布するなど、いち早く情報を提供し、書類を読んだりするのが苦手な会員へは、直接訪問し丁寧に対応しました。その結果、会員全員がワクチンの予約をすることができ、会員から喜ばれています。
函館稜北病院 言語聴覚士 鹿内 俊彦
皆さんはオーラルフレイルという言葉をご存知でしょうか?
日本語では『口を介した体の衰え』のことをさします。オーラルフレイルは、口の中の食べ物を飲み込む嚥下機能や、舌や唇を動かす力やスピードといった口腔機能の低下によって『うまく噛めない、咀嚼ができない』という悩みからはじまります。うまく噛むことができないと、食べられない食品が増えるため、食事量や食欲が減少していき、充分な栄養が摂取できなければ身体は弱ってしまいます。加えて、口を動かす機能の低下は発音や会話がスムーズにできなくなってしまうため、人と会ったり外出したりすることがしだいに億劫になっていきます。更には家の中にこもっていることが増えると、運動量の低下はもちろん、体のさまざまな機能も衰えていく、というようにどんどん悪循環にはまってしまいます。最新の研究では、このコロナ禍での外出自粛により、流行前後の生活で会話の量が減ったという高齢者が「約2倍に増えた」という結果が出ています。
このオーラルフレイルの対策は、話す・食べるなど日常の行為を通じて、口をしっかり動かして使うことの「意識」が大切です。食事は1口30回よく噛むようにする、毎食後の正しい歯磨きや義歯の手入れなど毎日しっかり口の中をケアするなど、普段の何気ない日常生活で行っていることからすぐに実践できることが多々あります。図に示すような口腔体操(例:湯船に浸かりながら、テレビを見ながら等)の継続も効果があると言われています。加えて、かかりつけ歯科の定期的な受診・診察や口腔ケアの指導を受けるなどして、歯や口腔の健康管理に努めることも重要となります。
これらオーラルフレイルの予防は新型コロナウイルスを含む様々な感染症の予防にもつながると言われています。このコロナ禍だからこそ、今自分ができることをコツコツ行い、コロナ終息後の生活をいきいきと楽しむために、毎日のお口の健康管理を意識していきましょう。
1人分 220kcal(ウインナー入り260kcal)
今回は函館市内の友の会員の柴田沙奈恵さんが紹介する手軽にできるジャガイモを使用したお料理です。
☆「夏野菜」を使用したレシピを募集します。写真と一緒に「お楽しみクイズ」と同じ応募先にお送り下さい。採用された方には、図書カードを差し上げます。締切日は6月20日。