新型コロナウイルスワクチン接種に関しては、一部の医療従事者に対して接種が開始されていますが、函館市では、まだ高齢者への接種に関して具体的な日程が示されていません。友の会員からも不安の声が多く出されており、3月17日、道南勤医協と民医連道南ブロック友の会が函館市に対して、「速やかに接種できる体制の構築と、専門的相談体制の確保及び市民に周知するための広報を強化すること」等を求める要望書を提出しました。
当日は、函館市立保健所内に新たに開設された函館市ワクチン接種担当課を早坂組織課長と舩木友の会会長、鈴木事務局長が訪れ、要望書を手渡しました。担当者は舩木会長からの具体的な質問には答えず、「現在、鋭意努力しております」「上司に申し伝えます」という回答に終始しました。
3月18日、江差町の照井誉之介町長と町保健福祉部課長が、今後各医療機関で行われる新型コロナウイルスワクチン接種の協力要請に関して江差診療所を訪問しました。大城所長と堀岡事務長が対応し、江差友の会幹事の宮崎さんも同席しました。懇談の最後に大城所長から照井町長に対してワクチン接種に関する要望書が手渡されました。
函館保健企画 しらかば薬局
薬剤師 多田 勘司
病院や薬局から交付された後、何らかの理由によって自宅に余ってしまったお薬の事を残薬(ざんやく)と呼びます。
薬が余っている事実は、いつも診察してくれる医師・薬剤師には話しにくいものですが、事実を伝えないでいると、医師は指示通り服用できていると思ってしまいます。
例えば、高血圧症の方が薬を飲み忘れることが多く、診察時にいつも血圧が高かったとします。医師は薬の効果がないと思い降圧薬を追加するかもしれません。本当は飲んでいなかった薬と追加の薬も飲んでしまうと、血圧が下がりすぎて、ふらついたり転倒してしまうかもしれません(これを有害事象と言います)。これは患者さんにとって好ましい状態とはいえません。
平成30年度の医療費の動向(厚生労働省の調査)によると、医療費の総額は43.3兆円で、そのうち約7.5兆円が薬剤料(薬の費用)でした。残薬を減らすことができれば、薬剤料を数百億~3000億円程度削減できるだろうと言われています。患者さんと医師、薬剤師が協力して取り組めば、有害事象だけではなく、残薬を減らし医療費を削減することができます。
残薬が発生した場合は保険薬局で残薬の調整等を行うことができます。しらかば薬局では2020年度、72件の残薬調整を行いました。自宅にある残薬を薬局にお持ちください(作業内容によっては時間がかかる場合があります)。ただし、残薬の状況や一定以上日にちが経ってしまった場合はお受けできない場合があります。また、残薬をお持ちいただいての返金対応はできませんのでご了承ください。
(今回は栄養科・管理栄養士の米山奈槻さんが紹介する手軽にできるジャガイモを使用したお料理です。)
(1人分 233kcal)