ホーム > 道南勤医協だより > 道南勤医協だより 438号

道南勤医協だより 438号

トピックス

国民のいのちを守り、「医療と介護」制度を守る取り組みを広げよう

友の会員が無保険で所持金のない男性を救う

 友の会員で町内会の役員をされている吉田敏浩さん(77歳)は、立ち寄ったお宅を出ようとしたところ、呼び止められました。「息子(Aさん50代男性)が食事もとれず、動けないでいる」「血便が続いていて受診させたいが、無保険で所持金もなく病院にもかかれなくて困っている」という相談でした。
 吉田さんは、すぐに稜北病院に相談しました。病状を詳しく聞いた看護師が医師とも相談し、病態的に総合病院の受診をすすめ、救急車を手配しAさんは入院しました。吉田さんも病院にかけつけました。Aさんはすぐに輸血を受け、検査や治療を受けることができ家族にも感謝されました。
 稜北病院の相談員がすぐに福祉事務所と入院先の病院に連絡をし、生活保護の申請がすすめられました。Aさんは、その後、稜北病院に転院となり治療を継続しています。

コロナの影響が業者を直撃、「いのちの相談所」ポスターの協力も

 函館民主商工会の筑田事務局長はいいます。
 「昨年の消費税増税前の駆け込み需要があった以降、業者の売り上げは大きく落ち込んでいました。その後の新型コロナウイルスの影響による営業自粛などにより、経営は更に深刻な状況となりました」「国の持続化給付金も申請してから給付までに時間がかかりました。北海道や函館市独自の給付対象となる申請の相談、保険料の減免等の手続きなど会員の様々な相談に対応しています。業者の多くがいつまでもちこたえられるか、不安を抱えています」
 全日本民医連が作成した「いのちの相談所ポスター」を紹介し、協力をお願いしたところ、会員に配布していただけることになりました。

医療や介護をはじめとした困りごとは気軽に相談を

 これまでも医療や介護の負担増やサービスの縮小など、受診や介護サービス利用を制限せざるを得ない実態がありました。そこに今回の新型コロナウイルスの影響により、ますます深刻な事態を招いています。医療や介護をはじめとした困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
 「いのちの相談所ポスター」の掲示にご協力いただける方は、各友の会役員にお申し出下さい。

 

健康あらかると

免疫力を整え、健康寿命を延ばす、ヒント

管理栄養士 伊藤眞由美

管理栄養士 伊藤眞由美



 あれが良い・これが良いといわれますが、「全ての栄養素を含む食品はない」様です。
 今日は、そのヒントを一緒に考えましょう。

(1) 毎日、新鮮であまり加工されていない、様々な食品を

  • 果物、野菜、豆類、ナッツ類、全粒穀物及び、肉・魚・卵・牛乳などの良質な動物性食品を
  • 手軽に摂れ、消化しやすい発酵食品(チーズや納豆・ヨーグルト・味噌等)も良いですね

(2) 毎日、十分な水分を(水分制限以外の方)

  • 毎日8~10カップの水をこまめに分けて飲みましょう(砂糖を含む飲み物は避ける)

(3) 脂肪分は適量を摂取・特定の油脂の使用を減らす

  • 適量:魚、アボガド、ナッツ、オリーブオイル、大豆油、ひまわり油、コーン油等
  • 減量:加工肉(脂肪や塩分が多い)や、工業的に生産されたトランス脂肪酸(マーガリンやショートニング等、パンやケーキ・焼き菓子等の加工食品・揚げ物等に使われる事が多い)

(4) 塩や砂糖を控えめに(低栄養の方は個人対応)

  • WHOでは、高血圧や心臓病・脳卒中のリスクを減らす為、1日の塩分摂取量5g未満を推奨していますが、2017年20歳以上の男性:10.8g・女性9.1gでした。
  • 漬物やかけ醤油を今より減らし、減塩食品・薬味や香辛料・酢等を上手に利用しましょう
  • 間食をとるなら新鮮な果物を(加工品や飲料の隠れた糖分にも注意)

(5) ウイルスから体を防御する働きとして…

  • ビタミンA(緑黄色野菜)やビタミンD(魚やきのこ)と日光浴や散歩も大切です
  • DHA(ドコサヘキサエン酸:魚介類)は、肺炎予防にも有効といわれています

(6) 食事を含む、生活習慣の見直し

  • 起床時間と睡眠時間を一定にして、体内時計を整え、質の高い睡眠を
  • 1日3食バランス良く(毎食、主食+主菜+副菜)しっかり食べ、腸内細菌を整える(発酵食品と食物繊維を意識的に)

(7) 「フレイル(虚弱)予防」として、栄養・運動・口腔ケア+社会参加も…

  • 男女共に平均寿命が延びていますが、健康寿命は女性が74.79歳、男性が72.14歳。
    平均寿命とは女性で12年以上・男性で9年近く開きがあります(2016年:厚生労働省)。
  • 好奇心をもち社会と関わり、1つでも出来そうな事を探し健康寿命を延ばしたいですね。
※健康寿命:
健康上の問題で日常生活が制限される事がなく送れる期間。
具体的には、食事・入浴・外出・仕事・家事・学業・運動などが制限されない状態

※参考:
食事栄養面からの新型コロナウイルス感染症対策(WHO)
バランス良く食事 免疫力向上 高齢者は たんぱく質を(女子栄養大副学長:香川靖雄先生)

 

料理教室 お料理レシピ

(80)しっとり鶏胸肉のハム

(今回は瀬戸優理学療法士(訪問リハビリ)が作成したレシピです。)
(1人分 約216~270kcal)

しっとり鶏胸肉のハム
材料 2人分
鶏胸肉
1枚(約200~250g)

〈調味料〉
★ピンクソルト
 
★レインボーペッパー
 
★イタリアンハーブ
 
(塩・こしょうだけでもOK)
 
オリーブオイル
適量
白ワイン
適量

〈添え物〉
きゅうり、トマトなどお好みで
 

作り方

  1. (1) 大きめの鍋に70~75度くらいのお湯を張っておきます。
  2. (2) 鶏胸肉の両面にフォークで穴を何カ所か開けて★を両面に十分にすり込みます。
  3. (3) フライパンにオリーブオイルを引き、十分に熱したら鶏胸肉を焼きます。
  4. (4) 両面ともに表面が焼けたら、白ワインを50~100cc程かけて軽く焦げ目がつくまで水分を飛ばします。
  5. (5) やぶれにくいポリ袋に鶏胸肉を入れて、(1) の鍋にいれます。(上から落としぶたをする等鶏肉が完全にお湯の中に入っている事を確認してください。)約1時間ほど湯煎してから取り出します。
  6. (6) そのまま粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて冷まします。十分に冷めたら切り分けて完成です。
  • 暑い時はチキンサラダとしても召し上がれます。
  • 鶏胸肉は蛋白質が多く、脂肪が少ないので筋トレの後に是非お召し上がりください。

道南勤医協だより

このページの先頭へ