新型コロナウイルスの影響で、各友の会の催しがほとんど開催できない状況がつづいています。この間、友の会の事務局メンバーと職員が稜北病院周辺の友の会員宅に電話かけを行いました。
会員からは「マスクが無いので怖くて外出ができない」「病院の予約を変更し、今回は薬だけお願いしたい」「テレビばかり見ていると気持ちがめいってしまう」といった相談がありました。中には「久しぶりに人と話した」という方もおられ、話がなかなか終わらない方もいました。みなさん、話し相手を求めているように感じられました。
マスクが手に入りにくい中、前理事長の堀口医師からの呼びかけもあり、ブロック友の会事務局が、病院周辺の友の会に手作りマスクの協力を依頼しました。自宅で待機している病院の案内ボランティアの会員やきずな健康友の会をはじめ、約30人の会員がマスク作りに協力しています。きずな健康友の会では、6名の会員が自分のできることで協力し105枚のマスクを届けてくれました。
不織布を使ったマスクやおしゃれな和風柄の生地で作った布製マスクなど、4月末までに約400枚ものマスクが届けられました。先日、「マスクがなくて困っている」と話していた友の会員宅にも届け喜ばれました。神山友の会の斉藤洋子さんは、「娘が妊婦でマスクが無く困っていたので、今回自分もマスク作りに参加した」と話してくれました。
手作りマスクは、他にも在宅療養をされている患者の家族、NPOりょうほくの介護職員などにも活用されています。
稜北病院で案内ボランティアをしている佐藤コウさんは、「今は病院に行けないので、清拭布づくりに励んでいます」と、自宅でシーツなどの布をはさみで切り清拭布づくりに取り組んでいます。友の会では、新たに「ゴミ袋でつくるガウンづくり」がはじまっています。
今後も友の会と職員が一体となって「地域の中で社会的孤立をつくらない」取り組みをはじめ、コロナで困っている人たちへの支援の取り組みをすすめていきます。
NPOりょうほく らいふ赤川
ショートステイ 田村 渉
ご家族が介護を要する状態になったとき、在宅介護(通所サービス含む)、または施設介護を検討することになると思います。在宅介護と施設介護それぞれのメリットとデメリットを把握したうえで、今後のご家族の介護に役立てていただきたいと思います。
住み慣れた自宅で安心して過ごせるという点が最大の利点です。施設従事者は介護の専門家であり、充実したサービスを提供してくれますが、自宅でご家族に囲まれて過ごす安心感は格別です。
ご家族に大きな負担がかかる点です。介護が長期間続いたり、要介護の度合いによっては、身体的あるいは精神的な負担が大きくなります。また、介護する方が働けなくなる場合もあり、経済的な負担もかかってきます。
医療従事者や介護の専門家による24時間体制の介護サービスが受けられる点です。施設でしかできない介護提供により、認知症状の軽減や身体状況の改善、在宅復帰に繋がるなど様々な可能性が広がります。介護に携わるご家族の負担も大きく軽減されます。
利用料が高いことです。サービス利用するごとに料金がかかり、有料老人ホームなどに入所すると、月額料金として在宅介護サービスと比べても多額の費用が必要になります。
在宅介護、施設介護どちらも長所・短所があります。最終的には介護するご家族の想いが今後の方向性になる場合が多いです。身体的援助や認知症対応のノウハウを持っているかいないかとでは、大切なご家族の介護にも大きく影響し、ご家族だけでは限界があります。
介護の相談やお困りごとがあれば、特定非営利活動法人りょうほくにご連絡ください。介護の専門家がご相談に乗ります。ぜひ大切なご家族のことを一緒に考えさせてください。
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 159cal)