健康で安心して住み続けられるまちづくりをすすめましょう
6月15日に民医連道南ブロック友の会第36回総会が開かれ、道南各地から107名が参加しました。
はじめに、「いつでも元気」誌の新井健治編集長の「『いつでも元気』の魅力とは?」と題する記念講演がありました。新井編集長は、製作するうえで、「写真で魅せる」「中学生でも分かる文章」「いのちは平等(人権)」ということを大切にして「元気」誌を作っているとの話がありました。製作現場の裏側のお話が聞け、改めて「元気」誌の魅力について実感できました。
倉部会長は、この1年間を振り返り、道南ブロック友の会は「3つの大きな宝」を獲得したとして、①3年連続「まちづくり月間」の目標を期間内に達成し、会員拡大の年間目標も期間内に達成できたこと。②江差町で友の会員が人口比3割を達成したこと。③6年ぶりに新しい友の会(日吉が丘友の会)が誕生したことについて発言しました。また、他にも多くの「宝」である各友の会の取り組みが議案書に書かれていると紹介。「格差の拡大や年金問題など、私たちを取り巻く情勢は平坦ではないが、今年1年も一緒に頑張りましょう」と、参加者に呼びかけました。
舩木事務局長から2018年度の活動のまとめと2019年度の活動方針についての提案があり、確認されました。
全体討論では、日吉が丘友の会、中央友の会、上ノ国健康友の会、NPOりょうほく、八雲友の会、稜北病院看護部門、原水禁世界大会の参加予定者など、友の会、職員から7つの発言がありました。
新役員についても承認され、新しい事務局長に鈴木由紀恵さんが選出されました。
日吉が丘友の会は昨年11月、入居者・スタッフ・地域住民とで、共同住宅「はこだての家・日吉」内に誕生したばかりの友の会です。「はこだての家・日吉」はNPO法人が建設し運営している全国ではじめての視覚聴覚障碍者・高齢者用の共同住宅です。「障碍者が年をとっても安心して住める場所がほしい」という要望をもとに、2009年にNPO法人を立ち上げ、たくさんの方々の応援をいただいて、日吉町2丁目に350坪の土地をもとめ、2013年に鉄筋コンクリート3階建ての共同住宅(37室)を建てることができました。
入居されている方のほとんどが、耳や目の不自由な方、車いすの方、ご高齢の方ですが、職員の24時間見守りの中、おのおのが自由に伸び伸び暮らし、自然に気にかけあう関係、また入居者同士で車の乗り降り、買い物代行などサポートしあう関係が生まれてきました。
日吉が丘友の会では、結成以降、健康教室、健康診断、手芸サークルなどに取り組み、4月28日には、友の会バスで満開の桜の五稜郭公園でジンギスカンを楽しみました。健康教室は月1回定期的に開催し、道南勤医協の様々な職種の職員さんに来てもらい学習しています。2019年2月号のいつでも元気誌にも、記事が取り上げられました。5月21日に第1回の通常総会を開きひらき、新年度の活動計画を決めました。
函館稜北病院 放射線科 工藤 浩
稜北病院では昨年9月に骨密度の機械を新規導入しました。
腰椎と股関節の2か所で測定できるようになり、骨密度の増減が以前より正確にお伝えできるようになりました。
では、骨の話ですが、骨は70%がカルシウム、残りはコラーゲンと水分です。
骨の強さは(折れにくさ)骨密度が70%、骨の質が30%です、骨密度が低いのに、強く転んでも骨折しない方は骨の質がいいのかもしれません。
病院で検査するのは骨密度で、骨の中にどの位カルシウム等がはいっているかを調べます。
図が測定結果ですがグラフで下段領域に入ってくると若い時より30%(平均値と比べ)骨密度が減ってきていますので注意が必要です。
骨は5年くらいかけて、すべて新しいものに入れ替わります、壊される骨と作られる骨のバランスが崩れると骨粗鬆症になります。
女性の方は閉経後骨粗鬆症になる方が多いです。
普段の生活ではどうすれば、いいのでしょうか?
3つ考えられます。
まずは日光浴ですが1日15分程度がよく、キノコ類も60分位当ててから食べると効果的です。次に食事ですが、乳製品はカルシウムが多く含み、青魚、キノコ類はビタミンDが摂れます。納豆は骨を作る細胞を活性化させる働きがあり1日1品取り入れたい食品です。最後に運動です、30分くらいのウォーキングお勧めで、畑作業も効果的です。
健康な方の背骨の断面と骨粗鬆症の方の画像ですが、骨粗鬆症の方は一つの骨が押しつぶされたように小さくなっています。
体の中で一番骨密度が低下するのが顎付近で歯が抜けたり、顎が小さくなる事により、顔のしわが増え、見た目が老けて見えます。
出来るだけ若いうちから、骨を強くする3大要素、日光浴、食事、運動に普段から少しでも気を使い、若い体でお過ごし下さい。
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 166kcal)