高齢化や病状の変化・ご家族の都合などで、外来通院が難しくなってくる患者さんも多くなっています。稜北クリニックに長く通院されていたAさん(80代女性)も体調不良により、夫による薬だけの受診が多くなりました。食欲不振で受診された時には、総合病院での検査・治療が必要な容態であったため、紹介入院となり、そこで癌末期余命1か月の宣告を受けました。総合病院に入院中、Aさんは環境の変化などから落ち着きがなくなり、付き添いのため夫は毎晩呼び出され、仕事もできなくなり、疲労が蓄積していました。夫はご自宅での看取りを覚悟して退院を選択しましたが、困って稜北クリニックへ相談に来られました。正直、私たち看護師もとても驚きましたが、外来看護師として何をすべきか、主治医とともに相談しました。
何のサポート体制もないまま退院され、在宅支援を急ぐ必要があったため、稜北病院訪問診療室へ相談し、主治医と看護師でご自宅を訪問させていただき状況を確認しました。主治医から直接本人へ訪問診療になることを伝えるととても安心されていました。訪問診療室の迅速な協力があり、夫が相談に来られてから3日後には訪問診療が開始され、Aさんは住み慣れたご自宅で家族とともに最期の時を過ごすことができ、夫は仕事を続けることが出来ました。後日、看護師がご自宅を訪問させていただき、夫より「今まで様々な困難を乗り越えてきた夫婦の絆についてや、退院時の夫の覚悟、お看取り後の気持ち」など、お話を伺いました。このかかわりを通し、私達は患者さん・ご家族にとって窓口となる外来の役割について再認識し、他部門との連携の重要さや、患者の権利を守り、ともに寄り添う外来看護の大切さを学ぶことができました。
歯科衛生士 竹田 侑奈
それは歯周病とむし歯です。なかでも歯周病は、糖尿病や心臓病と同じ仲間の生活習慣病に位置づけられています。生活習慣病に共通しているのは初期段階では本人にあまり自覚表情がないことです。気が付いた時には、かなり進行しているケースが多いのです。
歯周病は糖尿病、心疾患や循環器系の疾患も口腔内の環境が大きな影響を明らかになってきていますので、日頃から自身の口腔内に関心を持つことが大切です。
1~2項目があてはまれば歯周病の可能性があります。歯周病が重度まで進行する前に歯科医院で定期健診を受けることをおすすめ致します。
歯周病は糖尿病との合併症のひとつと言われるほど深い関連性があります。
歯周病を悪化させる危険因子として喫煙した煙草の蓄積本数が多いほど細歯周組織に悪影響を及ぼすといわれています。
「歯科検診」=早期発見、早期治療です。
「メンテナンス」=健康な歯と歯肉を維持するための健康管理をする目的は歯のクリーニングを行いバイオフィルムの破壊、炎症コントロール、歯周病の再発予防です。バイオフィルムとは細菌の塊で、うがいや軽く歯を磨く程度では除去できません。
歯科医師や歯科衛生士による器械的な除去が最も効果的です。
定期検診の間隔は基本的には3か月ですが、その人の口腔環境により間隔が短くなったり徐々に延びたりします。定期検診を怠ると確実に歯周病は再発してしまいますので健康への自己投資と考え定期検診を継続しましょう!
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 345kcal)
骨の材料となるカルシウム(牛乳・生クリーム)、その吸収を高めるビタミンD(鮭)、カルシウムを骨に定着させるビタミンK(ほうれん草・ブロッコリー)をバランスよく摂れるパスタ。パスタと一緒に野菜を茹でることで野菜の下味も付き、時間も短縮。コクが欲しい人はバターを加えてもOK。