2018年9月6日午前3時8分に起きた胆振地方東部地震から1カ月以上が経ちました。落ち着いたかのように見える函館市民の生活は…。風評被害で観光客が激減し深刻な影響が出ています。
南渡島地域では一斉訪問日に、管理栄養士、事務職員と神山地域の友の会役員の方が集まり、病院周辺地域へ出発しました。
函館の中でも観光客に人気のスポット「函館朝市」。海産物店を営む友の会員さん(Aさん47歳)を訪ねました。Aさんは函館民主商工会(民商)の会員でもあります。訪問したのは筑田智己民商事務局長、石部正和リハビリ科医師、中村史絵リハビリ技士の3人です。
はじめに、現在の経営状態を聞いて大変驚きました。「震災から約1カ月たつのに、朝市に来る観光客は震災前の1割程度。この間数回、豪華客船が入港したけど、あまり朝市には経済効果がなく、売り上げは昨年の半分以下しかありません。今日も従業員を返し、毎日、営業するのが正直辛いです。この1カ月は、赤字続きでこのまま商売を続けられるかとても不安です」。
深刻なのはAさんの体調です。「持病の糖尿病で約30キロも体重が落ちました。今も病院へ行き治療は続けています。食事も、なんとか栄養士より指導を受けた食事のカロリー分はとっていますが…。今後の売り上げや仕入れ、従業員の給料の支払いのことを考えると、毎日寝られなくなったり、髪の毛がすごく抜けたりしています」と話してくれました。
訪問した石部正和医師は「大きなストレスによる不眠等も心配ですし、特に経済面から糖尿病の治療を中断し重症化しないかが大変心配です」と話しています。中村史絵リハビリ技士は、「訪問をし、建物や水槽は壊れていませんが、話を聴きこんなに観光客が減っていることと経営難になっていたことを知り驚きました。やはり地域に出て直接話を聞く大事さを感じました」と話しています。今回の訪問で、あらためて「傾聴」することも一つの支援であることや、今後は「健康相談会」の支援も必要なのではないかと感じた訪問行動となりました。
NPOりょうほく居宅支援事業所らいふ
ケアマネジャー 濱名 道子
天災は忘れた頃にやってくるといいますが今回の函館でも大きな地震、停電にみまわれていかに日ごろの準備、電気の大切さがわかり今後の生活をみなおす機会となったのではないでしょうか?
私たちは定期的に担当する地域の高齢者の方々等の訪問をさせてもらっています。家庭内でできる防災について気が付いた事をまとめてみました。
*通常の防災グッズに加え常備薬、お薬手帳や保険証などのコピー、身元確認を入れておくことも忘れずに!
この震災で日頃からご近所との交流や仲間づくりの大切さを実感しました。
災害を皆で乗り越える地域づくり、健康づくりをできるようにお手伝いしていきたいとおもいます。
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 267kcal)