4月12日(木)函館稜北病院会議室にて、民医連発行の月刊誌『いつでも元気』取扱所交流会(第13回)が開催されました。
『いつでも元気』は民医連と友の会がともに作る月刊誌で、「地域の人々と医療従事者との交流のきずなに」と1991年に創刊し全国でおよそ6万人の読者がいます。全国の友の会の活動の紹介、その時々の社会情勢を分かりやすく解説し、健康情報から観光や映画の話題まで内容は盛りだくさん!病院の待合室にも置いてあります。
元気誌の取扱所(販売所)は道南各地の友の会に32ヶ所あり、道南だけでおよそ800人の読者がいます。今回はそのうち11ヶ所の取扱所から23人が集まり、日ごろの活動や苦労していることなどを語り合いました。
交流会の冒頭に元職員の山下悟さんの講演がおこなわれました。元気誌が創刊して間もなく函館の記事が載り、当時病院の事務長だった山下さんがその取材を受けたことなどもあり、「元気誌の創刊に参加したという気持ちです」と話しました。また、元気誌の歴史や思い出などを道南勤医協の歴史にからめて語りました。
交流会ではまず昨年東京で開かれた取扱所全国交流会に参加した大田夏美さんが全国の様々な取り組みや、元気誌を読んで自分たちでも始めた「書き損じハガキで人道支援を」の取り組みなどを報告しました。
その後、参加者から道南各地のいろいろな活動が報告されました。「友の会の会議の時に元気誌の記事を紹介する時間をとっている」、「昨年は12部増やしたが7部減った、現在取扱部数は57部だがなんとか60部にしたい」、「読み合わせ会をやりたいと思っている」という報告があった一方で「引き継いでくれる若い人を探さなくては」、「施設に入った、もう字が読めないなど高齢による減誌が相次いでいる」、「まわりにすすめているがなかなか成果がでない」など、世代交代・読者の高齢化・どのように部数を増やしていくかという共通の悩みも浮き彫りになりました。
今回の交流会の中で「90歳だが愛読している、友達にもすすめたい」、「『巻頭エッセイ』と『医者の言い分・患者の本音』のコーナーが好き」、「『食と健康』のお料理レシピを活用している」、「『日本の風景』に癒されている」などの読者の声も紹介されました。このような読者の声を力に、今後も元気誌の魅力を発信し続け、ここで得たものをこれからの活動に活かしていこうと確認し、交流会を終えました。
なお、この交流会のことは元気誌(7月号)の『販売所訪問記』というコーナーに載る予定です。(当日、東京から取材の方が来ていました!)この機会に是非『いつでも元気』をご購読ください!
NPOりょうほく
ヘルパーステーションらいふ
介護福祉士 田村 明子
認知症とは、脳の中に病変が起こり、脳が萎縮し、脳の機能が低下していく病気です。認知症の予防で重要なことは認知症になりにくい生活習慣を送ることと脳の機能を鍛えること(脳トレ)です。
私たちが日常的にしている料理、掃除、洗濯、家計管理などは体だけでなく頭も十分に使っています。無意識のうちに細かい段取りを組み、予定外のことにも臨機応変に対処し、脳のいろいろな部位をネットワークでつなぎながら家事をしています。家計や家族の健康を考え毎日ある食材で料理をしている主婦はすごいのです。
主婦はいつもの家事をいつもより意識的に、定年退職したお父さんはお母さんから家事をバトンタッチするところから、脳トレになる家事を始めてみませんか?
火を消し忘れて鍋を焦がした、整理整頓ができなくなったなどいつもできていたことができなくなってきた時は認知症の初期症状の場合があります。家事をしている行動に目を向けることで認知症の早期発見にも繋がります。家事で脳トレをしながら認知症の予防・早期発見をしてみてはどうでしょうか。
旬の食材を料理に取り入れる 季節の行事を忘れずに行う 花や野菜を育てる 制限時間設定をして家事を行う |
●時期や時間を意識する |
---|---|
レシートを見ないで、思い出して家計簿をつける 日記をつける |
●記憶を思い出す |
ラジオを聴きながら掃除をする 一度に何品か同時進行で料理をつくる 買い物をしながら暗算をする |
●複数のことを同時に行い、それぞれに注意を配る |
新しい料理のレパートリーを増やす 食材を決めて一週間分の献立を考える |
●新しい事に挑戦する ●未来の計画を立てる |
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 132kcal)