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道南勤医協だより 410号

トピックス

函館稜北病院 病院機能評価 Ver3rdG 認定

 函館稜北病院は、今年の2月2日に日本医療機能評価機構から病院機能評価の認定を受けました。今回の受審は一昨年の病院建物のリニューアルを受け、今度は中身のリニューアル「函館稜北病院医療活動をより良いものにする」を目指し、第3者機関である日本医療機能評価機構の病院機能評価を受審し、自分たちの医療活動を客観的に見直す機会としました。

 病院機能評価では、全国の病院を対象に、組織全体の運営管理および提供される医療について、評価調査者(サーベイヤー)が中立的、科学的、専門的な見地から評価を行います。病院機能評価により、一定の水準を満たした病院は「認定病院」となります。認定病院は、地域に根ざし、安全・安心、信頼と納得の得られる医療サービスを提供すべく、日常的に努力している病院と言えます。現在、全国の約3割の病院が病院機能評価を活用しています。

 今回は5年ぶり、2回目の受審となりました。具体的な受審種別としては、当院の入院機能である2階病棟「回復期リハビリテーション病棟」、3階病棟「一般病棟」の評価として、主機能「リハビリテーション」、副機能「一般病棟1」、付加機能「回復期」と各々の病棟機能に合わせて、3つ受審することとしました。2017年11月の受審を決め、病院機能評価受審委員会を立ち上げ約1年かけて職員全体で業務改善などに取り組みました。結果ですが、SABC評価でS9、A128、B7、C0と全国的にみても非常に高い評価を頂きました。また、付加機能「回復期」は北海道の病院としては3番目の合格となりました。

 高い評価を受けた項目としては、地域医療・連携の項目では入院や外来機能だけでなく、管理患者数250を超える訪問診療や地域連携室の働き、介護分野へのかかわり方、友の会との共同の活動などでした。また、医療機能では、生活リハビリや摂食など24時間継続した取り組みが評価されました。また、病棟で行なわれる医師を中心とした多職種参加による多種多様のカンファレンスも評価され、特に医療倫理のカンファレンスは高い評価を受けました。課題としては、労務管理の項目では、残業の事前申請が必要なことや職種によっての残業時間の差が大きいなどが指摘され今後の課題になります。

 患者さんや、働くスタッフにとって、より良い病院を目指すためには、継続した活動が重要です。今後も病院として一丸となって「いつでも、どこでも、誰もが、安全で安心できる良い医療と福祉を」を目指していきます。

病院機能評価担当部長
笠原 毅

 

健康あらかると

認知症を予防するために

作業療法科 科長 岩崎 祐介

作業療法科 科長 岩崎 祐介


 認知症は、年々増えおり誰でもかかりうる病気です。認知症を完全に回避する方法はありませんが、予防に良いとされていることはいくつか報告されているので紹介します。
 認知症は様々な疾患に起因します。原因疾患のリスクを高めているのは、生活習慣病です。また、生活環境も大きな影響を与えると言われています。つまり、生活習慣や生活環境を良くすることが認知症予防につながってきます。では、どのようなことをすれば良いのか?次にあげる5つのことが重要と言われています。

1.食生活

 バランスのとれた栄養管理が大切です。認知症予防に良いとされている栄養素は次のものが言われています。

  • 青魚:ドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸
  • 野菜や果物:ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB、ポリフェノール、食物繊維
  • 緑茶、赤ワイン、クミン:ポリフェノール
  • ココナッツオイル:中鎖脂肪酸

2.運動

 運動は脳の血流をアップし認知機能を向上させ、認知症のリスクを減らすと言われてます。ウォーキングなどの有酸素運動は、記憶力を高める効果があることも多く報告されています。毎日30分程度、週2~3日程度の有酸素運動を継続することが大切です。体を動かしながら暗算をしたり、しりとりをしたりするなど頭を使うとさらに効果が高くなります。

3.人と積極的に交流する

 閉じこもりがちの生活をしていると、コミュニケーションによる脳の刺激が少なくなり認知症のリスクが高まります。「仕事を辞めるとボケる」と言われるのもこのためです。また、目が見えづらくなったり、耳が聞こえづらくなったりすると人との交流を避けるようになるため、早めの受診と治療が重要です。

4.知的な行動を意識した生活をする

 「新聞・雑誌を読む」「囲碁や将棋をする」「日記を書く」「料理をする」「認知トレーニングをする」など、頭を使う活動は脳を刺激し、老化予防に役立ちます。新しいことを避けずにチャレンジし、楽しみながら色々と脳を刺激することが大切です。

5.十分な睡眠をとる

 眠っている間に脳の老廃物が除去・排出されます。睡眠時間が短いとアルツハイマー型認知症にかかるリスクが高くなるという報告があります。6~8時間を目安に、規則正しい睡眠をとること、質の高い睡眠がとれるよう寝室の環境や寝具などを整える工夫も大切です。30分以内の昼寝は認知症のリスクを下げるという報告があります。

 以上の5つは、どれも毎日の生活に取り入れられるものです。病気にならず健康を維持するのにも必要なことですので、ぜひ実践してください。

 

料理教室 お料理レシピ

(54)ふわふわだし巻き卵

(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 110kcal)

ふわふわだし巻き卵
材料 (4人分)
4個
砂糖(好みにより)
小さじ1~2
だし汁
液体だし大さじ1+水大さじ3
(湯に粉末だしを溶かしたもの可)
サラダ油
適量
青ネギ(又は万能ネギ)
1本(小口切りにする)

作り方

  1. (1) 卵に調味料を入れ白身を切るように軽く混ぜ、小口切りにしたネギを入れて混ぜる。
  2. (2) 卵焼き用のフライパンを熱し、やや多めのサラダ油を敷く。
  3. (3) 卵の2/3を一気に流し、大きく混ぜる。
  4. (4) 半熟状態で片方に寄せていき、形を整え一度ひっくり返す。
  5. (5) 残りの卵で薄く卵を焼きくるくると巻いていく。2~3回繰り返し完成!!

ふわふわの秘密は、水と焼き方です。何度も巻かないのであっという間に出来ちゃいます。

道南勤医協だより

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