上ノ国健康友の会(会長 高橋昌平)役員6人は、2月19日に上ノ国町役場で、4月から国民健康保険制度が「都道府県単位化」に移行されるのに伴い国民健康保険(以下国保)税の値上げが心配されるなかで、上ノ国町と懇談を行いました。
このとりくみは、昨年、9月に友の会員から「国保税の値上がりが心配」との声があがり、10月から幹事会で数回学習会を行い、上ノ国町長に国保税に関して懇談の要請をしようということになりました。
町長との直接の懇談はできませんでしたが、国保担当である住民課(課長・主幹)と懇談することができました。ただ、道から上ノ国町に最終的に提示される道への納付金、国保税の額は2月初旬となる為、11月に提示された金額で行なうこととなりました。
懇談で高橋会長は、「上ノ国町国民健康保険加入者の所得は低く、国保税の値上げとなると病院にもいけなくなり、住民のいのちと健康は大変なことになる。また、4月に介護保険料も見直し時期と重なり、値上げを避けて頂きたい」と要望しました。
住民課課長は「上ノ国町の国保特別会計は赤字。この穴埋めを一般会計より繰り入れして運営し、国保税も他町より低い金額になっている。しかし、国保運営が道に移行されることから、6年間で赤字解消の対策を求められている。皆さんの意見を聞きながら対応していきたい」と話しました。
川島友の会事務局長は「国(厚生労働省)は、社会保障費の削減を国民に押しつけている。町民の命を守るために、町役場は防波堤としての役割を果たすことが求められている。色々な実情もあることでしょうが、国保税を値上げしないでほしい。さらに、今まで以上に収納率が求められ、国保税の滞納者への保険証の取り上げ、差し押さえなどの制裁強化が心配される」などの意見・要望を伝えました。
上ノ国健康友の会として、3月町議会に向けて、9人の議員に「国民健康保険税の引き上げをやめてください」と要請書を議会事務局を通じて送付し、議会を傍聴していくことを確認しています。
内科科長 医師 安土 考史
ここ3年ほど、厚生労働省主導による職場でのストレスチェックが始まったのであるが、多分、小規模事業場や個人経営企業では、未だ行われていないところが多いのではないかと思われます。そのチェック用紙で、ストレスの原因が職場に起因するものか個人の資質に起因するものかをある程度把握できるので「良くできているなあ」と変に感心させられました。
ただ、職場でのうつ病等の精神疾患の発症による休職を、個人の資質という形で処理をしてしまっては後々問題が残る恐れがあります。特に複数人の休職がある場合には、よほど注意して職場環境の再検討等を行って対応しないと、特に、個々人が良かれと思って実施していることの職場での総体がどうなのか一度ふかんしてみる必要があるのではないでしょうか。職場の雰囲気、人間関係、いわゆるブラック(ほとんどが経営陣が自覚しないままにブラック化しているところが多いのですが)な残業や休日実態等をチェックしてみるのもいかがでしょう。太平洋戦争中の大日本帝国陸海軍が「日本には油はないが、ヒトは居る」ので人命軽視の特攻作戦を実施したその精神性が、未だ日本全体あるいは日本人に残っているような気がします。
そんな労働環境の中で、働く人々は、自分で過労死や労働が原因の精神疾患その他の疾病になるのを自己防衛するしかありません。一方、精神疾患になった場合の治療の方ですが、例えばうつ病等の治療薬は、現在、セロトニン再取り込み阻害作用を有するものが主流になっていますが、従来からの三環系抗うつ薬含めてドラッグデザインは抗ヒスタミン薬由来がほとんどで、特定の神経伝達物質やそのレセプターを標的にして治療を行っているという前提ですが、それらの特異的ニューロンが一定の特異的領域に存在する(局在論)か特異的なニューロンネットワークを形成していてそこに作用するために効果があるのか(機能別ネットワーク論)は一切不明なのです。ある神経薬理学者によると要するに脳全体を抑制あるいは活性化?して効果を出しているのであろうとのことです。今はアメリカ由来のDSM-VやICD10といった診断基準によって診断治療がなされていますが、日本で精神病理学が主流だった頃には内因性うつ病には薬物治療を、反応性うつ病には認知療法等の精神療法主体と分けられていたような気がするのですが、現在の精神科ではどうなっているのでしょうか。
翻って、個人の精神疾患発症予防法ですが、世間では、アドラー心理学とか色々と自己啓発や自己肯定のための本が出ていますが、最近では、マインドフルネスという認知療法の一種が流行しているというか巷に広がっているようで、職場のうつ病回避や癌患者に対する心理療法として使われているようです。要は、「先々のことを心配するなかれ」「過去のことを細々悔やむなかれ」「今に気持ちを集中して生きよ」ということを教えていて禅瞑想やヨガ瞑想と似ているのですが、発案者のカバッドジンが禅瞑想やヨガ瞑想の東洋的なものに触発されたと言っているのでもしかするマインドフルネスという英語名で里帰りしたものかもしれません。また、心療内科で使われた森田療法や内観療法に通じるところがあるとも言われています。私は、産業医の講習会で、「レーズン瞑想」というものを一度受けて経験したのですが、すぐには変化に気づかないものです。しかし、なんとなく気持ちが落ち着き、また受けてみようかなと思うことがあります。ほんの数分瞑想をするのも悪くありません。一度体験してみてはいかがでしょう。
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 311kcal)
~アレンジ~
おいなりさんの皮で包んで、さつまいもおいなりさん!
あまじょっぱい味でボリューム満点!子どもも大好きな味です。