「核兵器禁止条約採択」「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)ノーベル平和賞受賞」。
私の生涯の中でこれほど身近にしかも喜ばしく感じた世界的出来事はないと言っても過言ではないと思っています。それはなぜか。私の所属する「反核医師・歯科医師の会」がIPPNW(核戦争防止国際医師会議)に、IPPNWがICANに加盟。言ってみれば私はICANの一員として活動していることになる、そう思うと誇らしくさえなります。
ICANは今、101か国、464の組織で構成され、その中心になって活動しているのが20代、30代の青年だといいます。
先日、稜北病院・クリニックの若手職員70人ほどに自作のムービー「核兵器廃絶運動の最前線に立って」(30分)を使って2つの反核平和の国際会議への参加報告をしたところ大変好評でした。「非核平和の自転車リレーも世界規模の映像をみるとなおさら頑張らなければと思う。一瞬で多くの命を奪ってしまう核は非人道的であると思う。核をなくす運動を続けていきたい」など参加職員の中から多くの積極的感想が寄せられました。そのムービーの最後の場面の字幕で私は以下のようなメッセージを書き込みました。「核兵器のない地球に勝る後世の人類に残す遺産はない。ICANと行動を共にしませんか」と。
私にはICANのノーベル平和賞の受賞を契機に核兵器廃絶に向けた運動の発展と広がりを加速させていきたいとの強い思いがあります。若手職員とともに被爆者と心結んで。
先日、稜北病院を見学に訪れた医学生さんから「あなたの医師としての使命は何ですか」と問われてIPPNW世界大会(核戦争防止国際医師会議)から帰って間もなくのこともあって戸惑うことなく「核兵器廃絶運動です」と答えました。病気の発生を予め防ぐのが文字通り予防医学なら、地球規模の最悪の健康破壊と無差別殺人から人類を守る核兵器廃絶こそ私たち医療従事者の使命であると公言することに何のためらいがあろうか。
私は、当面2020年NPT再検討会議・ニューヨーク行動に向けて、先に述べたムービーと「ヒバクシャ国際署名」をたずさえて道南各地をまわろうと、支援してくれそうな人たちに声をかけているところです。「Yes,we can!」「Let's start!」
函館稜北病院 管理栄養士 澤田 知未
日本人の食事摂取基準2015年度版ではナトリウム(食塩相当量)が高血圧予防の観点から男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満と低めに変更されました。これに対し、日本人の実際の塩分摂取量は男性11.1g/日、女性9.4g/日(国民健康・栄養調査より)と、基準値よりもかなり多くの塩分を取ってしまっています。今回はこれだけでずいぶん違う、減塩のポイントを紹介します。
みそ汁には約1.5gの塩分が含まれています。毎食飲んでいる方は飲む回数を1日1回にしましょう。野菜やきのこで具沢山にすると、その分汁の量が減らせます。また、素材のうまみで減塩しやすくなります。
野菜や海草類に含まれるカリウムには体内の余分な塩分を排出する働きがあり、食物繊維には腸内でナトリウムが過剰に吸収されるのを防ぐ作用があります。
小皿に入れて、ほんの少しだけつける程度にしましょう。
旬の物には本来のうまみがあり、薄味で調理してもおいしく食べられます。
塩やソースを控えてレモン汁をかける等の工夫をしましょう。酸味をきかせると味が引き立ち、塩分を減らしても物足りなさを感じにくくなります。
だしのうまみをきかせると、調味料が少なくても満足度が高まります。
外食では、少量でも塩分が多い漬物や佃煮は残すようにしましょう。また、麺類を食べる時は汁残し、飲む場合は1~2口楽しむ程度にしましょう。
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 351kcal)