戦後70年以上にわたり、日本が海外で戦争をしてこなかった大きな力は憲法9条の存在と市民の粘り強い運動でした。今、憲法9条を変えたり、あらたな文言を付け加えたりする必要はありません。しかし、この何年間で今まで考えられなかったことが次々と起こっています。ここ最近では繰り返される北朝鮮の弾道ミサイル発射です。北朝鮮問題を考えるとき、圧力の強化(軍事力)では更に緊張を高めます。憲法9条を持つ日本だからこそ対話による解決を呼びかける先頭にたつことができます。しかし、マスコミ等で報道されているのを見ると、「憲法9条改憲って?」・「いんじゃない?」・「ミサイル危ないから必要だよ」という声も多くなってきた中で、私たちは正しい知識を身に着ける為に、憲法をきちんと勉強する必要があります。このことから各友の会や職員も学習会の取り組みを始めました。
「きずな健康友の会」や「案内ボランティア懇談会」では「民医連憲法学習用DVD」を活用し学習会を開催しました。きずな健康友の会では、きずな9条の会役員と協力して安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名100筆を集めると学習会で決めました。また、案内ボランティアの友の会員さんからは、「大変わかりやすい内容でした」、「これは知らなかったでは済まされない」、「無関心ではいられない」等の感想が寄せられました。
また、職員は医師を先頭に昼休みや会議の中で全職員が、学習用DVDを視聴することに取り組んでいます。職員からは、できる事や調べたことを多くの市民にも知らせるのが大事等と感想が寄せられています。
道南勤医協では学習会とあわせ「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」に取り組んでいますので皆さんのご協力をお願いいたします。なお、お手もとに送付いたしました署名用紙がまだございましたら署名のうえ返信用封筒に入れ、投函いただくようお願いいたします。
NPOりょうほく
デイサービスらいふ赤川 介護福祉士 尾崎 克彦
認知症とは、何らかの原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなって、様々な障害が起こり、生活する上で支障が出ている状態の事を言います。加齢による物忘れと、認知症による物忘れの違いを簡単に下記表へまとめました。
加齢による物忘れ | 認知症による物忘れ | |
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原因 | 老化によるもの | 病気によるもの |
体験したこと | 体験した一部を忘れる | 体験した全てを忘れる |
物忘れの自覚 | ある | なし |
日常生活 | 支障はない | 支障がある |
認知症の方と接するには、まず基本は信頼関係にあると思います。信頼関係をうまく築き、適切な接し方によってその方が穏やかに過ごせるようになり、環境作りも大切だと思います。時にはきつい言葉や態度等で当たられることもあるかもしれませんが、信頼しているからこそ本心を隠さず訴えてきます。訴える事ができる関係なんだ、と前向きに考える事も接して行くには必要な事です。
認知症の特徴としては、体験した全てを忘れます。それはたとえ失敗したことでも忘れるということです。しかし、感情は残り、怒鳴られた、怒られたという感情は残ります。あれこれ説明するより、やんわり優しく接しましょう。
本人の発言、行動等を受容します。記憶にない事は知りませんし、自分ではないという思いでいます。我々でも、身に覚えのない事を注意されたら腹が立ちますよね?そういった意味でも、こちらのペースで動くのではなく、相手のペースに合わせて行えるように心がけます。
認知症予防財団より、「認知症 家族の接し方10カ条」がありますので、ここに参考として記載します。
認知症 家族の接し方10カ条 | |
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1.なじみの関係 | 顔なじみ落ち着き与える安心感 |
2.心の受容 | 意に添ってこころ受け止め温かく |
3.心のゆとり | 怒らずに相手に合わせるゆとり持つ |
4.説得より納得 | 理屈より気持ちを通わせ納得を |
5.意欲の活性化 | 本人を生きいきさせるよい刺激 |
6.孤独にしない | 寝たきりや孤独にしない気づかいを |
7.人格の尊重 | プライドやプライバシーの尊重を |
8.過去の体験は心のよりどころ | 本人の過去の体験大切に |
9.急激な変化を避ける | 環境の急変避けて安住感 |
10.事故の防止を | 事故防ぐ細かな工夫気配りを |
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 237kcal)