道南勤労者医療協会第56回通常社員総会が、5月21日に209名(委任状含む)の参加で開催されました。
堀口信理事長は挨拶で、現在の国のおしすすめる医療や特に介護制度改悪の現状と課題、沖縄県の基地建設反対、共謀罪の危険性、憲法9条に関わる問題、原子力発電所の建設や再稼働について、また、北海道の子どもの貧困問題についてふれ、最後に、新稜北病院の完成等色々な取組を紹介し、今年、一年間皆さんと色々な課題に取り組んでいきたいと話しました。
また、道南ブロック友の会を代表し倉部俊朗会長より、友の会員拡大等の年間目標達成と「まちづくり月間」内での取組についての報告、最後に今後も友の会は社員と職員と一緒に民医連をもっと大きくしていくよう頑張っていくと話しました。
全体討論では、17名の社員から発言があり、院所の医療活動や平和運動、地域での取り組み等、一年間の成果に確信を持てる内容や課題などが発言されました。
議案採決は、2016年度事業報告および2017年度事業方針案等を満場一致で採択し終了しました。
(巻口 宏行社員)
活動の一端を紹介します。一つ目は、創立から5年目ごとに3回創立記念の医療講演を開催したことです。役場や町内連合等から後援を受け、七飯町全戸へ新聞折り込み等行い、道南勤医協と七飯友の会のPRをおこないました。二つ目は、年間行事として夏の交流会や医療懇談会等毎年欠かさず行い、参加をしてくれる会員が増えており継続していきたいと思っています。三つ目は、サークル活動の中の「歩く会」で参加者に合わせ季節ごとに行き先を変え楽しみながら健康づくりに取り組んでおり喜ばれています。四つ目は、無料大腸がん検診の取り組みです。これは、勤医協と会員の繋がりが確認できる取り組みなので、これまで以上に取り組んでいきます。五つ目は、毎月七飯友の会だよりを発行しています。毎回発行は大変ですが会員の方から「楽しみにしているよ」と声があり励みになっています。
(佐藤 智子社員)
国立病院機構八雲病院の移転廃止計画について皆さんへお伝えしたいと思います。八雲病院は筋ジストロフィー症と重症身障がい児者の医療を長年行ってきた歴史のある病院です。独立行政法人化されましたが国の政策による医療を担ってきた中身は変わっていません。もし病院が移転廃止されたら、そこで働く職員の家族や生活また八雲町の人口と経済に及ぼす影響は甚大なことです。10月5日には「国立病院を守る住民の会」が結成され設立総会を行ないました。八雲で医療を続けたいという患者や家族の「縮小は仕方がないですが、病院をのこしてほしい」と言う声は無視できません。
これらの声を八雲町長に署名と懇談、要請をしました。
昨年から取組んだ国立病院機構本部と八雲町宛の存続署名は9000筆を越えています。
今後も皆さんと連帯し諦めずにこの活動を続けます。ご協力をよろしくお願いします。
(片石久美子社員)
毎年行われている「まちづくり月間」のスタート集会を9月28日に江差、上ノ国、館友の会と診療所、居宅支援所ゆいっこからの参加で開催しました。集会では第1部で共同組織全国交流集会参加の報告、第2部は大城所長の話や各友の会の取組などが発表され南桧山地域協議会として具体的な取組み等の方針が提案され月間スタートにふさわしい集会になりました。「まちづくり月間」の取組では、会員拡大や訪問等色々な活動で目標を達成できました。今年もアイディアを出しながら進めて行きたいと思います。
検査科科長 滝沢 智春
最近、慢性胃炎、胃潰瘍や胃がんの原因のひとつとして注目されているのが、「ピロリ菌」です。
「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)」は、胃の粘膜に生息しているらせん形の細菌です。胃には強い酸(胃酸)があるため、胃に中に入ってきた菌は殺菌されますが、ピロリ菌は一度感染すると多くの場合、除菌(菌を薬で退治すること)をしない限り胃の中に棲みつづけます。
ピロリ菌に感染すると、胃の粘膜に炎症が起こります。ピロリ菌に感染している状態が長く続くと胃粘膜を傷つけ、胃炎、胃潰瘍、胃がんなどを引き起こす原因となっていると思われます。
感染経路は充分にわかっていませんが、幼児期にピロリ菌の付着した水、食べ物、唾液などが口に入り感染することが多いようです。そのため、母から子へなどの家庭内感染が疑われていますので、小さい子供への食べ物の口移しなどには注意が必要です。
ピロリ菌の検査には、大きく3つの方法があります。
現在、函館市は中学生を対象にピロリ菌検査を無料で行なっています。
若い世代のピロリ菌を早期に発見し、胃の病気のリスクを減らすことが目的です。
みなさんも一度、ピロリ菌のチェックをしてみませんか?
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 274kcal)