1999年に函館稜北病院の整形外科開設に伴い自動受付機が導入されました。それと同時に近隣の友の会へ呼びかけし、案内ボランティアをお願いしたのが始まりで、当時から長く続けている方もいます。ボランティアは、クリニックへ来院する皆さんから目立つようにと「黄色のエプロン」姿で外来の案内等曜日ごとに担当者を決めて案内をしています。患者さんも各検査や先生の予約外来に合わせて来られるので、すっかり信頼関係もでき「顔なじみ」になっており、待ち時間も楽しくお話をします。
昨年の病院リニューアルを機に、病院が広くなり、病院外来へも配置することとなり、地域の友の会員で元看護師やヘルパー等、様々な職種の方へあらたに呼びかけしたところ皆快く引き受けてくれました。病院で行うCT検査や内視鏡検査、エコー検査等へ来る患者さんは、どこに検査室があるか分からず迷い不安になっています。そこで、ボランティアが目配りや、気配りし患者さんを検査する場所へ案内します。また、初めて来院する皆さんへの対応や「自動受付機の使い方」が分からない患者さん、歩くのが不自由な患者さんへの「車イス介助」も行い案内は多岐にわたります。また、患者さんからの苦情や職員の気になる態度、施設や設備のことなど、月1回ですがボランティアと看護師長で話し合いの場をもっています。
その中で、ボランティアさんからは、「病院が大きくなり検査が終わり出口が分からなくなっている患者さんが多くなっています」、「お見舞いに来るご高齢の家族へは、説明をしながら病棟まで一緒に付き添うようにしています」等、この間あったことがだされ話し合われます。どのボランティアさんも特に初めて病院へ来院する皆さんには気をつけるよう心掛け、特に検査を受ける患者さんには不安にしないことが一番と話しています。
最後にボランティアの皆さんは「かかりやすいクリニックや病院になるよう、皆で元気で楽しく案内ボランティアを続けていくことや患者さんやご家族、そして職員と接することで自分たちも元気をもらっています」と話してくれました。
薬剤師 多田 勘司
みなさんは定期的に服用するお薬を何種類飲んでいますか?2種類、5種類、10種類以上??
病気を治したり、健康維持のために飲む薬ですが、いつの間にか種類が増えて「薬だけでお腹がいっぱいになる感じがする」という方もいるのではないでしょうか。
最近、薬で話題になっているのが「ポリファーマシー」です。一般の方にはまだあまり馴染みがない言葉かもしれませんが、ポリファーマシーとは「多剤服用」のことです。ポリとは「多くの」、ファーマシーとは「薬」という意味です。ポリファーマシーはまだ明確な定義はありませんが、「必要以上に薬を飲んでいて、薬による副作用が起こっている状態」をさします。
薬には副作用や相互作用があるので、薬が多ければ多いほど副作用が増え、相互作用も起きやすくなります。6剤以上の内服は薬の種類に関わらず転倒リスクを上げるという研究もあります。薬の種類が多い場合、飲み間違いや残薬に繋がることもあり、やはり薬は少ないにこしたことはないのです。
しかし実際にはたくさんの薬を飲んでいる人がいて10種類以上なんて方もいます。特に高齢者はポリファーマシーの人が多いです。
高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、便秘、不眠…これらの病気があって1種類ずつ内服しているだけでもすでに5種類です。どれも比較的よくある病気ですから、あっという間に10種類くらいはいくわけです。高齢者は腎臓、肝臓の機能が低下している場合もあり、薬をからだから出す機能が落ちて思わぬ副作用が出る場合もあります。もちろん必要な薬は飲まなくてはなりませんが、それでも不要な薬がないかどうか常に確認していく必要があります。
そこで、ポリファーマシー対策として、特に複数の病院を受診している方は以下の方法が有効とされています。
「わたし薬多いんだけど、大丈夫なのかな?」と思ったら遠慮せずに薬剤師にご相談ください。
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 206kcal)
・酢100cc ・しょうが100g
しょうがをうす切りにして酢を入れる(浸るように)