「いつでも元気誌」は、全国の友の会の活動、医療や介護、平和に関する話題などが豊富に取り上げられ、楽しみながら民医連や友の会の理解を深めることができる月刊誌です。
9月8日(木)稜北病院会議室にて、全日本民医連発行の月刊誌「いつでも元気」の取扱所交流会を開催しました。
元気誌の取扱所から28人が集まり、日頃の活動や苦労をしていることなどを交流しました。
交流会の特別講演として堀口信理事長が「医療と介護の倫理」と題し行いました。講演のなかで、終末期の問題を取り上げ、「人生のエンディング」を考えることを通じて自分を見つめ今をよりよく、自分らしく生きる活動のことを医療者と皆さんと一緒に考えていく機会を作っていくことが大切であると話されました。
交流会では、自己紹介のあと全員から各地の報告がされました。
参加の皆さんから、元気誌の配達方法と集金方法についての報告では、「料金を一括でもらうのは楽ですが毎月集金に出かけた方が読者とコミュニケーションがとれ減誌にならない」、「高齢者の安否確認にもつながっている」、「楽しくて一人で配達をしているので、できなくなった時引継ぎをどうするか」また、元気誌を増やしていく報告では、「限界集落に近い町なので拡大が思うように行かない」、「配達時に自分が面白かった記事を紹介する手紙をいれている」、「ストレッチ教室等の健康サークルの参加者に購読を薦めている」など、いろいろな悩みや工夫し活動していることが交流できました。どの取扱所でも配達・集金・後継者の問題やどのように部数を増やしていくかは共通の悩みです。
最後にブロック友の会倉部俊朗会長より色々な経験が聞けたことや元気誌は、「共同組織の教科書」と話され交流会が終了しました。
検査科 科長 滝沢 智春
平成20年4月から特定健康診査(以下特定健診)が始まりましたが、みなさんは毎年受けていらっしゃいますか?
特定健診は、40歳以上の国民健康保険加入者、各けんぽ保険の家族や後期高齢者の方などが対象ですが、函館市の受診率は29.4%(平成26年度)で全国の受診率35.4%に比べ、6%も低い結果となっています。
特定健診はいわゆるメタボ健診で、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診で、以下の項目を実施します。
○ 基本健診項目:問診、身体計測(身長・体重・腹囲)、血圧、診察、尿検査(尿糖・尿蛋白・尿潜血)、肝機能検査(GOT・GPT・γ-GTP)、脂質検査(中性脂肪・HDL・LDL-コレステロール)、血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c)
○ 詳細健診項目:心電図検査、眼底検査、貧血検査(医師の判断により実施)
また、自治体により検査項目の追加や、オプション項目として有料でできる検査項目もあります。
おもな検査項目では、次のようなことがわかります。
○ 身体計測:内臓脂肪(お腹の中の脂肪)の目安として腹囲を測定します。
男性85cm、女性90cm以上は要注意です。
○ 尿定性検査:腎臓や尿管・膀胱・尿道などの病気の診断の手がかりになります。尿糖では、糖尿病の可能性を調べます。
○ 肝機能検査:肝臓病の有無やアルコール性肝障害について調べる検査です。
○ 脂質検査:脂質異常症の有無や動脈硬化の可能性を調べる検査です。
○ 血糖検査:糖尿病の可能性を調べる検査です。
健康診断は病気の早期発見はもちろん、自分自身の健康状態を把握し、生活習慣を振り返り改善する良い機会です。
是非、特定健診を受けられることをお勧めします。
内臓脂肪(腹腔内脂肪)蓄積 | |
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ウエスト周囲径 | 男性≧85cm 女性≧90cm (内臓脂肪面積 男女とも≧100cm2に相当) |
上記に加え以下のうち2項目以上 | |
高トリグリセリド血症 かつ/または 低HDLコレステロール血症 |
150mg/dl <40mg/dl 男女とも |
収縮期血圧 かつ/または 拡張期血圧 |
≧130mmHg ≧85mmHg |
空腹時高血糖 | ≧110mg/dl |
*高TG血症、低HDL-C血症、高血圧、糖尿病に対する薬剤治療を受けている場合は、それぞれの項目に含める。
*糖尿病、高コレステロール血症の存在はメタボリックシンドロームの診断から除外されない。(メタボリックシンドロームの定義と診断基準より引用)
(NPOりょうほく・キッチンくつろぎでつくったレシピです)
(1人分 233kcal)