道南勤労者医療協会第55回通常総会が、5月22日に93名の社員出席で開催され、1年間の事業活動方針を確立し、新役員の選出を行いました。
堀口信理事長は開会の挨拶で、戦争をおしすすめる現在の政権に対し戦争法廃止、人権を守る地域包括ケア時代をめざすことが大切と語り、法人が創立40年を迎える中、新病院の病棟引っ越しが無事終了したことを報告しました。最後に沖縄在日米軍の米兵犯罪の問題にもふれ、今年行われる参議院選挙への全日本民医連からのアピール「戦争法廃止・くらしと社会保障をよくする選挙へ行こう」とよびかけました。
またブロック友の会を代表し天下井清会長より、南渡島地域協議会が再編されたことの報告、今後も友の会としていっしょに歩んでいきたいと挨拶がありました。
全体討論では、14名の社員から発言があり、各院所の医療活動や熊本地震支援、地域友の会の取り組みなど1年間の成果に確信を持てる内容や課題などがだされました。
議案採決は、2016年度事業方針など全議案を満場一致で採択し終了しました。
南渡島社員支部 舩木 幸子社員
(ブロック友の会事務局長)
友の会健診活動についての報告をします。「大腸がん検診の取り組み」では昨年をうわまわる取りくみをおこないました。
また、函館診療所閉院にともない特定健診減少が懸念されましたが、旧函館診療所地域の友の会の努力や稜北クリニックとの協力で送迎を行ない昨年並みの健診を実施することができました。高齢者の居場所づくり、各友の会が健康づくりに力を入れ活動が広がっています。ふまねっと運動・ストレッチ教室・ノルディックウオーキング・パークゴルフ・歩く会・健康吹き矢等の取り組みです。
今後も全日本民医連の方針「健康権の実践」として地域住民とともに安心して住み続けられるまちづくり活動の実践と運動を進めるため全力でがんばります。
理事長 | 堀口 信 |
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副理事長 | 佐々木悟 |
専務理事 | 青木達人 |
常任理事 | 及能義広 高橋純子 吉田清司 |
理事 | 石岡孝秀 犬童伸行 薄木完治 大城 忠 奥山 敬 葛西幹男 笠原 毅 工藤 浩 後藤若菜 栄田英二 滝沢智春 早坂真一 舩木幸子 宝福 尚 宝福優子 三船 聡 山本由美子 |
幹事 | 金城克則 工藤謙二 筑田智己 |
薬剤科 髙橋あゆみ
どのように人生の終わりを迎えたいか、考えたことはあるでしょうか?
2011年には東日本大震災があり、今年4月には熊本地震がありましたね。各家庭で災害時への備えをしていることと思いますが、「薬の備え」についてはいかがでしょうか。
東日本大震災の後、被災地の医療現場では交通ルートが整わず、さまざまなものの流通が滞りました。医薬品も例外ではありませんでした。高血圧や糖尿病など薬で症状をコントロールしている方にとって、薬は欠かせません。
そこで今回は、災害時に困らないように、いざというときのために知っておいていただきたいポイントについてまとめました。
災害時には、病院や薬局に行く交通手段が確保できなくなったり、医療機関が休業せざるを得ない、救命救急が優先で通常診療を行えない場合などがあります。だいたい7日目以降は状況も落ち着き、薬を入手しやすくなるといわれています。
そこで、災害が起きた時のために、薬は1週間程度予備を持っておき、玄関などすぐに持ち出せるところに準備しておくといいでしょう。ただし、薬は体調に合わせて変更されますし、有効期限(期限を過ぎると薬の効果が保障されなくなります)もありますから、定期的に中身を入れ替えてくださいね。
インスリンなど冷蔵保存が必要な薬を使っているかたは、保冷バックの準備をしておくと困らないかと思います。
薬を持ち出せなかったり、避難生活が長引いて手持ちの薬がなくなってしまったらどうしたらよいでしょうか?
そこで活躍するのがお薬手帳です。皆さんはお薬手帳を持っていますか? ご自分が使っている薬の名前を正確に覚えていますか? 災害時はかかりつけの医療機関に連絡を取れなくなったり、停電などの影響でカルテ等の情報が失われているかもしれません。
そのときに手掛かりとなるのがお薬手帳です。薬の実物が手元になくても、手帳の記録からのんでいた薬がわかるので、診察しやすくなります。毎回同じ薬だったとしても、いつ薬が変更になるかわからないので、お薬手帳は毎回調剤薬局で記載してもらいましょう!
最後になりますが、避難時に薬を持ってくるのを忘れても自宅に取りに帰ってはいけません。身の安全を確保することのほうが大切です!
突然やってくる災害、万が一の際もあわてずに行動できるよう日頃から備えておきましょう!
(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1人分 143kcal)
以上で 「おあげの炒め煮」の完成です。