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道南勤医協だより 385号

トピックス

憲法違反の戦争法は廃止を 安全保障関連法

 全国で2000万筆をめざす「戦争法(安全保障関連法)の廃止を求める統一署名」が各地で一斉に取り組まれています。道南勤医協も戦争法について学習や街頭での宣伝活動、患者さんや友の会のみなさんと署名などをすすめています。

 昨年、安倍政権は国民多数が反対する中、戦争法を可決しました。この戦争法により、自衛隊をアメリカのおこなう戦争に参加させることが可能になりました。また安倍首相は7月の参議院選挙の結果を見て、憲法を「改正」すると表明するなど、戦後、守り続けてきた平和主義を一挙に破壊しようとしています。

 この間、道南勤医協と友の会では「戦争法の廃止を求める統一署名」に取り組んできました。「道南勤医協だより」新年号に折り込んだ署名用紙には、道南各地から2000筆を超える署名が寄せられました。医師をはじめ職員からの依頼に「戦争法廃止は子ども、孫のためでもあります。署名の運動は広げないと」と快く応じてくれる患者さんも数多くいます。

 戦争法の学習会もおこなってきました。1月20日には森越清彦弁護士を講師に「憲法違反の『安保法制』を考える」というテーマで集団的自衛権の問題点や憲法9条の今日的な意義などを学びました。またDVD「戦争法を廃止に!」(全日本民医連作成)の視聴会を職員中心におこなってきました。「戦争はいけないといっても何で法律が通ったのか」「憲法は変えてはいけないと思った」など感想も出されていました。

 2月から毎週水曜日のお昼に稜北クリニック前で、職員と友の会とで街頭宣伝行動をおこない、「戦争反対」「9条壊すな」のプラカードを掲げて訴えています。

2000万人署名を 地域で 職場で 店主も快く署名に協力

山の手友の会 栄田 英二さん

 知り合いの飲食店の店主にもお願いしたら、「お客さんにも声をかけるから10枚でも置いてって」と引き受けてくれるところもありました。「戦争はしない」と決めた憲法に反し、国のあり方そのものを変える法律なので、ほかの署名とは重みが違いますよね。

500筆の署名を目標に

函館市日吉町在住 千葉 光子さん

 「こんにちは、戦争法廃止の署名をしていただけますか?」と地域の方のお宅を訪問しています。去年の12月から始めてもう20回以上おこなっています。吹雪の日は「寒いのにご苦労さま」って逆に声をかけられるとうれしいですね。500筆を目標にしています。

 

健康あらかると

人生の終わりの迎え方考えたことありますか?

医師 佐川 拓

 どのように人生の終わりを迎えたいか、考えたことはあるでしょうか?

 実際に自分の人生の最期のことを考えて、話し合っている人は多くないことと思います。まだまだ元気だし先の事だから、その時が来たら考える、死ぬときのことを考えるなんてとんでもない、様々な意見があるかと思います。

 私たちの仕事柄、人生の大事な決定をしなければならない場面に遭遇します。食べられなくなった時に胃瘻を作るのか、救命のために人口呼吸器を付けるのか、心臓が止まってしまった時に心臓マッサージをするのか。
 こういった決定が必要な時には、本人は意思表示できない状態となっていることが多く、大部分はその家族に委ねられます。
そして、本人が希望していなかった形で治療されてしまうことがあります。また、本人が死んだ後も、家族は自分たちの選択が本当に良かったのか一生悩み続けるということもあるのです。
 事前に話し合っていなければ、あなたがどのような治療を望んでいるかを知るすべはありません。人は誰もが100%死ぬのに、何故こういった話し合いが進んでいないのでしょうか?

事前指示

 事前指示という言葉を聞いたことがあるかと思います。意思を表明できない状態になった場合に備えて、医療に関する自らの希望や拒否を、伝えることができるときに予め表明しておくことです。
 事前指示を作成することで、将来意思表示ができなくなった場合の医療について希望を伝えることができます。
 私たちも、本人の希望により近い形で医療を行うことができます。さらに、本人を代弁して色々な決定を下さなければならない、家族の負担も軽減することができます。

 しかし、これまで経験したことのない状況を想像しなければならない、起こりうることを全て具体的に予測することが難しいなどの問題点もあります。
 また、事前指示の書類を用意していても、緊急時には見つからない、日が経つにつれて意見が変わるということも考えられます。

話し合って共有すること

 そこで最近は、事前指示を作成することよりも、作成していく過程が重視されています。本人・家族・医療従事者を含む関係者が、予め今後の治療や療養について話し合います。
 話し合い、本人の価値観を皆で理解・共有していくことで、予想することが難しい複雑な状況にも対応することができます。近年は医療の発展もめざましいため、話し合いは医療者を含めて行うことが望ましいとされています。
 もちろん、一度決定したら終わりではなく、何度も話し合っていくことが大切です。

死について普通に話せる社会へ

 日本では、死について語るのはタブーであるという暗黙の了解もあり、死の事を考えることは縁起でもないという文化があります。
 しかし、人生の最期を考えるという事は、言い換えれば、人生の最期までどのように生きるかを考えることではないでしょうか。どのように生きるか、については自分で決めたいと考える方が多いのではないかと思います。
 この機会に、是非あなたの大切な人たちと一緒に、自分の人生の生き方について考えてみて欲しいのです。

 あなたは最期のときを、誰と、どこで、どんな風に過ごしたいですか?

 

料理教室 お料理レシピ

(31)太巻き

(鍛治友の会の「お料理教室」でつくったレシピです)
(1本 82.8kcal)

太巻き
材料 (4人分)
3合
寿司酢
50~80cc
干しシイタケの煮物
8枚
かんぴょうの煮物
4本
油揚げの煮物
小揚2枚
卵焼き
1本
カニかまぼこ
12本
桜でんぶ
大さじ4杯
きゅうり
1本
紅しょうが
適量
海苔
4枚

作り方

  1. (1) 油揚げ(熱湯をかけて油抜きしたもの)、干しシイタケ、かんぴょうは戻し汁100cc、砂糖、酒、しょうゆ各大さじ2杯で一緒に煮ます。
    米は洗ってザルにあげます。
  2. (2) 小揚は細長く切ります。
  3. (3) きゅうりは十字に1/4に切っておきます。
    卵焼きは卵3個に対し砂糖大さじ3杯で作っておきます。
  4. (4) 炊きたてのご飯に寿司酢を混ぜます。
  5. (5) 巻きすの上に海苔を置き、ご飯を均等に広げ、さらに具を手前に置いて、巻きすで巻いていきます。巻きすに包んだまま2分間くらい休ませます。

※ 寿司飯を作るときは、寿司酢をふりかけてすぐに混ぜず、2~3分おいてから混ぜ込むと粘りがでにくくなります。

道南勤医協だより

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